2008年12月

今年も終わり

いよいよ2008年も終わりですね。毎年とくに大きく変わったことはないと思いつつ時を過ごしていますが、教室を作ろうと思っていたのはちょうど今から6年前、その頃と今ではあまりに大きく違います。もちろん良い意味で(^^)

今年を振り返ると、年末に新しい音楽事務所の準備がありましたが、あとは面白い人たちに巡り合ったこと(これは毎年ですけど)、あとは・・・自分のことは全く思い浮かばないものですね(^^;) 

事件やニュースは秋葉原事件を筆頭に悲しいニュースがたくさんありました。「人とは何者なのか…」そんなことを考えさせられることが多かったように思います。

来年はどんな年になることやら、少なくとも新しい事務所が稼働するので、良くも悪くも多少は変わったことが起こるのではないかと密かに期待しています。そんな慌ただしい年末で、今年は年賀状すら書けませんでした…。

明日からは蕎麦に餅に雑煮に・・毎年恒例!食べ正月になりそうです。

CD紹介-14♪ブルーノ・ワルター~マーラー「交響曲 第1番 巨人」

たま~にどこからやってきたのか(+_+) むしょうに青春(もはや死語?)の感覚を欲することがあります。きっと同感される方も多いはず…いや、そうであることを願います(^_^;)

そんな「青春の曲」と言ったらどんな曲を思い浮かべるでしょう。私はやっぱり「ショパンのピアノ協奏曲」と「マーラーの交響曲1番」、曲を知っている方は同感してくれると思います。個人的にはもっと沢山ありますが、この2曲は定番ですね。

たまに、このマーラーの交響曲1番が聴きたくなるんです。きっと心の底で何かを欲しているのでしょう(^_^;) マーラーの交響曲1番で最も有名なCDはブルーノ・ワルターの録音。なんとも言えない青春の香りがします。

グスタフ・マーラー作曲:交響曲 第1番『巨人』
指揮:ブルーノ・ワルター
オーケストラ:コロンビア交響楽団
1961年スタジオ録音

マーラー(1860~1911)はウィーンの作曲家。1番~9番と大地の歌を含めた10曲の交響曲が主な代表作。とくに1番、4番、5番、9番などが有名。

ワルター(1876~1962)はドイツ生まれの指揮者。20世紀を代表する指揮者で、とくにマーラーとモーツァルトを得意とし、素晴らしい録音も残しています。ナチスの台頭してからはウィーンに移り、第二次世界大戦勃発からはアメリカに移住。ワルターはマーラーの教え子であり親友でもあり、交響曲9番と大地の歌はワルターが初演を行っているほど。この演奏もマーラーのことを良く知るワルターならではの演奏ということでしょう。

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CD紹介-13♪フランソワ~ラヴェル「ピアノ作品集」

ラヴェルは私が一番好きな作曲家のひとり。

ラヴェル(フランス、1875~1937)を説明する時によく使われる言葉は「ドビュッシーと並ぶ印象派の作曲家」、「スイスの時計職人」(ストラヴィンスキー)、「オーケストレーションの天才」・・。サンサーンス、フォーレ、ドビュッシー等と共にフランスを代表する作曲家であり、作品はピアノ曲を中心として、管弦楽(自身のピアノ曲を編曲したものが多い)、ピアノ協奏曲、またムソルグスキーのピアノ曲「展覧会の絵」のオーケストラへの編曲も史上最も有名なオーケストレーションとして知られています。ラヴェルの作品は、どれも精密でファンタジーに溢れ、お洒落さやユーモアも魅力のひとつです。

教室の生徒さんは「亡き王女~」くらいしか弾いてくれませんが(^^;) それもそのはず。ラヴェルは演奏が困難であることもそうですが、音楽の内容も最高に難しい部類といえるかもしれません。技術に音楽センスに思考に…非常に高度なものが求められます。

サンソン・フランソワ(1924~1970)は46才という若さで早世したピアニスト。ドビュッシー、ラヴェル、ショパンを得意としたピアニストです。非常に独創的な演奏で、聴く人それぞれで所々??な部分も感じてしまうかもしれませんが…、その数倍、ありえないほどに美しい音色や、あまりに魅力的な表現が満載。とくにドビュッシーとラヴェルの残された録音は、古くなった今でも随一のものとなっています。フランソワはかなり破天荒な人だったようで、演奏前には酒…って(+_+) ある意味、今の演奏家も見習って欲しいものです。。

ラヴェル作曲「ピアノ曲全集」
ピアノ:サンソン・フランソワ
1967年録音

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フランソワは個性的すぎるので学習には向かないという言い方もされますが、では他に良い演奏があるのかというと…あまり無いというのが現実。。全集として買うのであれば一番オススメのCDです。

せっかくなので、この中に入っている「水の戯れ」という曲を簡単に説明します。1901年に書かれた曲で、ドビュッシーの1903年に書かれた「版画」と共に印象主義の幕開けとなった作品であり、音楽の歴史上、時代をつなぐ境目となった曲と言えます。そういう理由で中学(高校?)の教科書に載っているんですね。。たぶん誰も憶えてないと思いますが…。フランソワの「水の戯れ」は、誰も真似できないような美しい音色や表現に溢れています。目を閉じて聴くと、そこは幻想的な世界。曲終盤の高音の美しさなんて…!!是非聴いてみて下さい。

クラシックコンサートの情報サイト

先月11月、私が監修したクラシック音楽の情報サイトが立ち上がりました。

日本全国のクラシックコンサートの情報を中心に、CDなどの情報が掲載されています。演奏家が情報を発信し、だれでもわかりやすくその情報を得る。いずれはクラシック音楽のコミュニティとしても発展していくでしょう。まだまだ改善点がたくさんありますが、少しずつ改良し、いずれはクラシック音楽の中心的なサイトになってくれるだろうと(なるといいな)期待しています。皆さんも是非ご活用下さい。

http://www.classic-concert.jp/
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